超モノづくり部品大賞
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モノづくり日本会議
 企業規模・業種の壁越え“超”モノづくりに挑戦
- 日本のモノづくりに貢献する - 日刊工業新聞社 Business Line

健康・医療機器部品賞

遠隔医療支援機能付 ViewSend PACS ViewSend(東京都台東区)

遠隔医療支援機能付 ViewSend PACS
製品概要
大容量データ伝送
コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴断層撮影措置(MRI)などの医用画像はデータ容量が大きく、安定的な遠隔通信が課題でしたが、「ViewSend」技術により、大容量データを劣化させずに伝送することを可能にしました。また、他社製システム・電子カルテとも連携でき、汎用性に優れています。
双方のパソコンに同じ医用画像を表示し、画面上のテレビ電話でやりとりをしながら、画像の拡大や患部をカーソルで示すことが可能で、遠隔地でもリアルタイムに相談できます。この技術は、もともと戦地の負傷状況を後方支援病院に伝送し、遠隔医療を支援するために開発された米国の軍事技術です。これに画像ファイリング機能(PACS)などを加えて現システムを完成しました。現在は国立病院など約100施設に導入しています。

開放的なMRI検査室向けの磁気・電磁一体型シールドサッシ 竹中工務店

開放的なMRI検査室向けの磁気・電磁一体型シールドサッシ
製品概要
改修期間も短縮
格子状の遮へい材にガラスを組み合わせて採光と眺望を確保した磁気・電磁波シールドサッシです。患者に不安感やストレスを感じさせない明るく開放的な磁気共鳴断層撮影装置(MRI)検査室を実現します。また、MRIは大型機器で7‐10年ごとの機器更新時には従来、部屋そのものを造り替えるような工事が必要でしたが、格子状の遮へい材で構成するユニット形式にしたことで、改修費用と検査停止期間を最小限に抑えられます。
遮へい材は磁気シールド効果のある電磁鋼板を角筒状に加工し、その外側を電磁波シールド効果のあるアルミの覆ったものを積み上げ、両面からガラスで覆った構造です。採光・眺望の確保だけでなく、待合室側に設置すれば付添人が患者の様子を見られるようになります。

講 評

健康・医療機器分野―多様な場面でメリット

ユニバーサルデザイン総合研究所所長 赤池学氏ユニバーサルデザイン総合研究所所長 赤池学氏
今回、この部門で特別賞を受賞したのは、心臓手術に対応したテルモの人工肺「キャピオックスFXシリーズ」です。拍動を止めて行う心臓手術において、肺の機能を代替して血液を循環させる人工肺は、重要な医療機器です。同社は、ポンプによる人工肺と、血栓や異物、空気を捕捉する動脈フィルターを一体化させることで小型化し、輸血や輸液の投与量を最大3割減らすことに成功しました。これにより、副作用や感染リスクが低減するだけでなく、新生児や乳児の安全な治療を可能にしました。医療のキッズデザインとして、顕彰にふさわしい先端部品です。
また、専門医不足と地域医療格差が取りざたされるなか、遠隔医療支援機能を持つ画像情報システムは、地方と都市部の高度な医療施設を結ぶユビキタス医療を形にします。現画像を圧縮せず、リアルタイムカンファレンスを可能としたViewSend社の「遠隔医療支援機能付 ViewSend PACS」は、地方医療を救済するユニバーサルな通信システムとして、従来製品を大きく凌駕する高い性能を備えています。
さらに、被験者が安心で快適に検査を受けられる医療環境を実現する部品として、竹中工務店が開発した「開放的なMRI検査室向けの磁気・電磁一体型シールドサッシ」も極めて優れています。MRI装置の入れ替えに伴う改装工事の合理化にまで配慮した同部品は、医療にかかわる多様なステークホルダーに対して、数多くのメリットを与えるでしょう。

今年の健康・医療機器部品分野の特徴は、このように医療装置、医療システム、医療施設のそれぞれにおいて、ユニバーサルデザインとして高く評価できる案件が受賞したことでしょう。

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