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中部地区先進工場見学会 生産現場のIoT学ぶ 2016年9月15日

モノづくり日本会議と日刊工業新聞社は、9月15日に「中部地区先進工場見学会」を開いた。テーマは「生産現場のIoT(モノのインターネット)」。参加者は25人。日進工業・武豊工場(愛知県武豊町)を訪問し、IoTの実際を見学し、理解を深めることが目的。地区別活動を推進し、会員の交流促進にもつなげた。

最適生産・在庫を追求

迫力の成形工場

 日進工業は精密樹脂成形加工・組み付けが主業務。車ドアのインサイドハンドルなどほとんどが自動車向け。国内のほか、中国に3カ所の生産拠点を持つ。
 訪問先の武豊工場は2016年初めに稼働。工場1階が成形工場と出荷場、2階で組み付け作業を行っている。設備の目玉は1万8000ラックを備えた立体自動倉庫。1階から2階までを貫く超大型倉庫を見上げた参加者から、その迫力にため息が漏れた。

 成形工場では、すべての成形機が同一システムで稼働し、1秒ごとにロット管理が可能。成形、組み付けから自動倉庫を経て、出荷までの部品の流れはネット上でつながり、生産する部品がどの段階にあるかをリアルタイムで確認できる。情報はクラウドを通じ、現場監督者レベルが持つiPhone、iPadで見られる。

AI導入に意欲

 作業者への指示はアップルの音声アシスト機能「Siri」を用いた音声と、情報ボードで明示している。見学中にも「〇〇号機に異常が発生しました。直ちに向かってください」という放送が聞こえた。
 長田和徳社長は「稼働率が正確にわかる。出荷は24時間対応しており、リアルタイムで在庫が持てる」と効果を説明した。また、長田社長自らが回路設計してシステムを作ったと聞き、参加者は驚いた様子をみせた。
 “最適生産、最適在庫”の実現に手応えをつかんだ長田社長は「今後、中国工場への導入を目指す」と展望。さらに「製品のビッグデータをもとに生産管理に人工知能(AI)を取り入れたい」と抱負を語った。
 武豊工場見学後は、名古屋市内に戻り、一般向けに開放したモノづくりスペース「ものづくり.nagoya」を見学した。