モノづくり推進会議と日刊工業新聞社は「2011年超モノづくり部品大賞」(経済産業省、日本商工会議所後援)の募集を始めた。日本の自動車や電機、機械など各種製品は世界中で高い評価を得ているが、その完成品は優れた部品・部材によって支えられている。超モノづくり部品大賞は完成品の価値を高める部品・部材にスポットを当てた顕彰制度。応募締め切りは6月30日まで。優秀な部品・部材には表彰状と副賞(賞金)を贈呈する。

超モノづくり部品大賞
・部品大賞
・モノづくり推進会議共同議長賞
・ものづくり生命文明機構理事長賞
・日本力(にっぽんぶらんど)賞
・部品賞
 機械 電気・電子 自動車環境関連 健康・医療機器生活関連超
・応募締め切り 6月30日
競争力の源泉、性能・環境特性など評価

2010年超モノづくり部品大賞贈賞式で、庄山悦彦モノづくり推進会議共同議長(左)から大賞を受ける佐々木則夫東芝社長(昨年11月26日)

大賞を受賞した東芝の電流検出型DNAチップの開発物語を映像化(映像のワンシーン)

部品・部材は目に触れない部分に使われることが多く、完成品の陰に隠れ評価される機会が少ないが、製品の高機能化や差別化、低コスト化を実現する上で欠かせない重要な要素。海外ではまねできない部品・部材があるからこそ日本の製品は国際競争力を保持できる。この"世界が見たがる見えない部品・部材"を対象にした顕彰制度が超モノづくり部品大賞だ。

同賞は03年度に創設し、11年で8回目を迎える。08年からは募集する部品・部材の対象分野を「機械」「電気・電子」「自動車」から、「環境関連」「健康・医療機器」「生活関連」を加えた6分野に拡充。産業界での認知度も高まり、応募件数は08年94件、09年109件、10年116件と伸びている。

2011年超モノづくり部品大賞は原則1年以内(10年2月以降)に開発、製品化された部品・部材を対象に6分野から募集する。「独創的で国内外での反響が大きい」「世界最高水準の性能を実現」「日本の産業技術の向上に貢献」「産業・社会の発展に向け先導的な役割を担う」などを条件に、それぞれの部品・部材の独創性や性能、経済性、環境特性を評価する。

審査は日刊工業新聞社と特定非営利活動法人(NPO法人)ものづくり生命文明機構のほか、稲崎一郎中部大学教授・総合工学研究所長、一ノ瀬昇早稲田大学名誉教授、小口泰平芝浦工業大学名誉学長、資源・環境ジャーナリストの谷口正次氏、赤池学ユニバーサルデザイン総合研究所所長、石田秀輝東北大学大学院教授の6氏を審査アドバイザーとする審査会で行う。

優秀部品30件程度に部品賞を贈るほか、特に優れた部品・部材には「部品大賞」「モノづくり推進会議共同議長賞」「ものづくり生命文明機構理事長賞」「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を特別授与する。

前回は東芝の電気信号で特定遺伝子を検出する「電流検出型DNAチップ」が大賞に輝いたほか、基板内に電子部品を埋め込むことができる太陽誘電の「部品内蔵配線板『EOMIN』」、竹中工務店とニックスが開発した昆虫の侵入を防ぐ樹脂製建材「ARバグバンパー」が特別賞を受賞。モノづくり推進会議は初の試みとしてこれらの授賞部品・部材それぞれの映像作品も製作。開発秘話や苦労話、開発者の思いを映像にまとめ、贈賞式で特別上映した。現在も映像を広く公開しており、今後も大賞・特別賞の映像製作をシリーズ化していく。

2011年超モノづくり部品大賞の応募要項や申請書は専用ホームページ(http://www.cho-monodzukuri.jp/award/)からダウンロードできる。問い合わせは事務局(03・5644・7608)へ。

受賞部品のその後を探る

モノづくり推進会議と日刊工業新聞社はこのほど「2010年 モノづくり部品大賞」の各賞を選定した。前回を上回る116件の応募があり、大賞は東芝の「電流検出型DNAチップ」。同賞はモノづくりを支える部品や部材に光を当てようと、日刊工業新聞社が03年度に「モノづくり部品大賞」として創設した。07年に産業界をネットワークするモノづくり推進会議が、日刊工業新聞社が事務局となり組織されたことから、両者の共催で08年「”超”モノづくり部品大賞」にリニューアル。従来の「機械」「電気・電子」「自動車」に、「環境関連」「健康・医療機器」「生活関連」を加え、審査にNPO法人ものづくり生命文明機構の協力を得ることになった(08年からは暦年での表彰に変更)。今回これまでの大賞、モノづくり推進会議共同議長賞、ものづくり生命文明機構理事長賞の受賞部品・部材の、受賞後について取り上げることにした。当該部品・部材がどのように国内外の産業に貢献してきたか、受賞企業がいかに生産・販売に努力しているか、またこれらの部品・部材が数年を経てどう進化したかなどを振り返ることで、21世紀に入ってからの日本のモノづくりの歩みを浮き彫りにする。

モノづくり推進会議/日刊工業新聞社は10月14日、東京・飯田橋のホテルグランドパレスで「2008年“超”モノづくり部品大賞」の贈賞式を行いました。今回はこれまでの日刊工業新聞社による単独開催からモノづくり推進会議との共催にし、贈賞対象を3分野新設するなど、生まれ変わって初の贈賞式となります。50社の受賞企業関係者を招き、表彰状や記念品などを贈り栄誉をたたえました。